ストロベリームーン・セレナーデ
ストロベリームーン・セレナーデ
ハワイ・ワイキキ。
映画の撮影で賑わうビーチとホテルを舞台に、ひとりの女優が死んだ。

南国の陽射し、観光客の喧騒、華やかなキャストとスタッフ。
すべてが順調に進んでいるように見えた現場で起きた転落死は、「事故」として処理され、作品は完成へ向かおうとする。

だが、現場の内側にいた人間たちは、違和を捨てきれない。
彼らが頼れるのは、噂でも推測でもなく、時間、位置、光、音――“ごまかしにくいもの”だけ。

記録と証言のあいだに生まれたズレを、ひとつずつ確かめていく先で、
夜は「作られていた」ことが見えてくる。

そして最後に残るのは、事件の後日談ではない。
月のいない朝に、ふたりが選び直す「視線」の物語。
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